福島県喜多方市 熊野神社長床

2011/08/19(金) 日記
昨年から喜多方市の国指定重要文化財の「熊野神社長床」の茅吹き替え改修工事を行っていましたが、先月ようやく竣工しました。茅職人は下郷町のの職人さんで、いつも仕事を頼んでいる職人さん達でした。非常に美しい茅の屋根が完成しました。冬をまたぐ工事でしたので、冬期間は工事をストップしていました。下記にこの神社の説明を記載しました。

国の重要文化財に指定されている熊野神社長床(くまのじんじゃながとこ)と呼ばれている拝殿があることで有名である。現在は、長床のほか、熊野三社本殿、文殊堂、観音堂が残されている。長床の建立年代は不明であるが、形式・技法から平安時代末期から鎌倉時代初期には拝殿として建立されたと思われる。その後、慶長16年(1611年)に大地震で倒壊し、同19年(1614年)に旧材を用いて再建されたが、かつてのものよりも一回り小さいものとなってしまった。その後、昭和38年(1963年)に国の重要文化財に指定され、同46年(1971年)~49年(1974年)にかけて解体修理復元工事が行われて、かつての姿に復元された。長床は、間口27m・奥行12mの長方形で、直径45.4cmの円柱44本が3.03mの間隔で5列に並び、全部吹き抜けで壁がない。柱上には平三斗(ひらみつど)の組物が置かれ、中備(なかぞなえ)には間斗束(けんとづか)が用いられているなど純然たる和様建築である。また、長床前にある大イチョウは高さ30m・根本周り8.1mで樹齢は600年といわれ、喜多方市天然記念物に指定されている。

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