JBN国産材委員会 中大規模木造WGの今年度最後が行われました。前にもこのWGのお話をアップしていますが、JBNのメンバーから全国各地より10数名集まり木造の中大規模程度の普及促進、スキルアップを目指しているWGです。今日は林野庁から職員の方がお見えになり中大規模木造の補助金、活用例、今後の国の施策などの情報をお聞きすることが出来ました。
お話を聞いて思ったことは、福島県南会津地区で行いたいような実例もあり今後積極的に進めたいと思います。
その後の時間は各メンバーの近況報告や今後の進め方などを話し合い午前中で終了。また来年度に集まる予定です。
午後からは勉強のために申し込んでいた在来工法+CLT Aパネル工法の研修会に行ってきました。CLT工法は全国で普及が著しく公共工事でも使用されています。いい工法とは思いますが、我々工務店は大工育成が当面の課題です。一部の人がCLTは木造なので大工さんにもいい工法だとお話しされていますが、実際には大工は必要ありません。鳶のような職人で組み立てが行えます。造作工事においては大工も必要ですが、墨付けをする、という大工の基本中の基本はCLTでは学ぶことが出来ません。当社は在来工法により墨付けをした木造住宅、社寺建築を行っていますのでCLTを積極的に取り込むことはないでしょう。ただし今後はCLTも施工できる体制は作っていきたいと思いますが・・・。
Aパネル工法は在来工法の木造に壁、屋根、床パネルとしてCLTパネルを施行するもので、大工との関連性がよくわからないという事で今日の研修会に出席したわけです。これもいい工法ではありますが、鹿児島県のパネル工場しか生産できずコストが心配です。また地産地消と言われている今の世間で福島県の木材が使用できない、仮に福島県の木材を鹿児島に送るといってもコストの面でNGでしょう。こういった細かなお話はありませんでしたが、今後注目することは大事だと感じました。