JBN(全国工務店協会)の国産材委員会中大規模木造ワーキンググループではやかが山形県鶴岡市に視察に行ってきました。関東方面からは飛行機で庄内空港まで、福島、山形の方は車で庄内空港集合。私は4時間30分かけて車で向かいました。なぜ鶴岡市かというと、木造での中大規模建築物が多く行政が積極的に取り組んでいます。初日の今日は羽黒学園という高校、鶴岡市羽黒庁舎の2か所を視察しました。羽黒学園はCLT工法で木材は学校林のものも使用しています。大きな柱、桁材が室内の空間にインパクトを与えています。一方、羽黒庁舎は在来工法で施工され使用木材は地域の間伐材を多く使っています。私たちおなじみの筋交いなどでの施工で目次あの使用量も300?近く使われています。
初日最後は木造ではありませんが、有名な妹島さん設計の文化センターへ立ち寄り中も見せていただきました。斬新なデザインの中に繊細さが見える素晴らしい建物です。特に大ホールの客席は素晴らしい!
羽黒庁舎では建築課課長さんのお話も聞くことが出来、行政の体制、施工体制など参考になる話が聞くことが出来ました!
2日目は朝日中学校という豪雪地帯に建つ中学校の視察です。市有林を積極的に活用し1800?もの木材が使われています。体育館は大断面の集成材でこの集成材も市有林だそうです。ぬくもりもありここで学ぶ子供たちは幸せですね。
最後の視察場所は小学校です。平屋で中庭のあるとても開放的な学校です。ここの特徴は玄関ホール部分の構造躯体が丸太を使用しており継ぎ手、仕口で納めている大工の技術が光る建物です!
この二日間でとても勉強になりましたが、やはり行政の力を借りないと木造中大規模建築は難しいと感じました。今後はうまく行政と連携し木造建築物の普及に努めたいと思います。